ロコモとサルコペニアを予防して、健脚を保つ秘訣(第13回ポジティブ介護in佐賀 開催御礼)
2016/12/11
おかげさまで、ポジティブ介護は活動から1年を経て、福岡県のみならず、佐賀県にも進出しました。改めて感謝申し上げます。
講師:高杉 紳一郎(たかすぎ しんいちろう)先生(医師)をお招きし、
【ロコモとサルコペニアを予防して、健脚を保つ秘訣】について学びました。
・筋萎縮と筋力低下について
1日臥床≒1年加齢
筋量は、加齢で1年で約0.5%減少するのに対し、寝たきりの場合、一日で約0.5%減少
筋力は、加齢で1年で約1%減少するのに対し、寝たきりの場合、一日で約1%減少
筋力は筋量より急速に衰えることが分かっているそうです。
・サルコペニアの重症度は、筋量と筋力と身体機能を測定する。
筋量は細くないか、筋力は弱くないか、身体機能として移動は遅くないか。
・要介護の原因として、転倒骨折で11.8%、関節疾患で10.9%もある(平成25年国民生活基礎調査)
・ロコモ度テスト
1、立ち上げりテスト
2、2ステップテスト
3、ロコモ25(質問票)
【全国のロコモ体操例】
・祝いめでた体操(福岡)・ひまわりタイチー(北九州)・てんとうむし体操(福津)・阿波踊り体操(福島)・健康雪かき体操(青森)・花笠ダンベル体操(青森)・どじょうすくい体操(島根)・よさこいソーラン(札幌)・NOSS日本おどりスポーツライセンス(日舞)・盆パラビクス等
サルコペニアの予防
・必須アミノ酸(特にロイシン高配合BCAA)→筋タンパク合成で筋力アップ
・ビタミンDの補充療法(骨量アップで転倒予防)
→メタ解析(転倒リスク軽減)
→血中D濃度低値の高齢者にビタミンD投与した結果、歩行速度・運動機能の有意な改善あり
→ビタミンDが豊富に含まれている食材(レバー・ウナギ・干し椎茸・キクラゲ・鮭・カツオ)
睡眠は最初の90分がノンレム睡眠として働き、睡眠リズムと成長ホルモンを分泌する上で重要とのことでした。
最後に高杉先生から
ロコモ予防は楽しみながら運動をして、継続する心スイッチを刺激することが重要を教えていただけました。ありがとうございました。
後援:佐賀市、佐賀県社会福祉協議会、佐賀市社会福祉協議会