介護がはじまったら、知っておきたい公的支援とお金の話(第19回ポジティブ介護開催御礼)

2017/04/22


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平成29年4月22日(土)に第19回ポジティブ介護(ご家族の介護を続ける方のための市民講座)が無事に終了しました。今回のテーマは、介護がはじまったら~知っておきたい公的支援とお金の話をフェアリンクでファイナンシャルプランナーをされている深町芳講師に登壇いただきました。

認知症の早期発見の目安や、離れて住んでいる高齢者との認知症に気付くポイントなどすぐに役立つ情報を共有しました。また、公的支援に関する情報や民間介護サービスの特徴、サービス付高齢者向け住宅の入居費用、民間介護保険活用など官民の情報を一元化して発信していただきました。

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◆平均寿命と健康寿命の差
男性は9.13年、女性は12.68年ある
この差の期間が介護が必要な期間となります

◆介護が必要になる原因
1位:脳血管障害(脳卒中)
2位:心疾患(心臓病)
3位:関節疾患
4位:認知症

◆認知症早期発見の目安
・もの忘れがひどい
・人格が変わる
・判断・理解力が衰える
・不安感が強い
・場所・時間がわからない
・意欲がなくなる

◆離れてクラス家族の認知症チェックのポイント
・年齢をたずねる
→生年月日ではなく、現在の年齢
・家の中を見る
→冷蔵庫に賞味期限切れのものがたくさんある
→トイレットペーパーや調味料など同じものがたくさんある
・財布をチェック
→小銭がたまりすぎていないか
・手料理を作ってもらう
→味が変わっている、焦げているなど
・最近見ているテレビ番組を聞く
→連ドラをみているか?(認知症になると連ドラのストーリーを覚えておけないため、連ドラを見なくなる)

元気なうちに以下のようなことを確認しておくことが大切
・介護についての希望
・取引している銀行や加入している保険など
・健康保険証の保管場所
・かかりつけの医者、飲んでいる薬など

◆介護が必要になったらいくらかかる?
介護費用は、介護期間がのどぐらい続くかや被介護者の状況などによって異なるため、算定が難しいですが、一般的には以下のような費用がかかります。
・一時的な費用:80万円
・毎月の介護費用:7.9万円
・介護の平均期間:59.1ヶ月
⇒80万円+(7.9万円×59.1ヶ月)=約547万円

◆公的介護保険の仕組み
介護保険のサービスを受けられるのは
・65歳以上の人(第1号被保険者):日常生活の基本的な動作について介護や支援が必要と認められた場合
・40歳〜64歳の人(第2号被保険者):特定疾病により介護や支援が必要と認められた場合
自己負担は原則としてサービスの利用額の1割。
平成27年8月からは「年収280万円以上、夫婦なら346万円以上」の人は2割り負担となりました。

◆在宅介護にかかる費用への補助
・住宅改修費用
→自宅で車椅子などを利用するための改修費用補助
・特定福祉用具購入費支給
→入浴補助具、腰掛便座、簡易浴槽など
※介護タクシー、配食サービス、紙おむつ代などは介護保険の対象とはなりません

◆介護保険施設以外の主な施設と費用
・介護付き有料老人ホーム
→介護が必要な方が対象で、常駐スタッフによる介護サービスが受けられる
・住宅型有料老人ホーム
→介護の必要不要に関わらず入居可能。介護が必要な場合は訪問介護など外部サービスを受ける必要がある。
・サービス付高齢者向け住宅
→自立した生活を前提とした一般の賃貸住宅タイプ。ケアの専門家が常駐
・グループホーム
→認知症の人が数人で共同生活をする施設
・小規模多機能型居宅介護
→通所を中心に、訪問介護やショートステイも利用可能

◆自己負担費用の軽減制度
・高額介護サービス費用
→特別養護老人ホームに入所し、自己負担額が一定金額を超えた場合に介護保険から支給される
・高額医療・高額介護合算制度
→医療保険と介護保険の自己負担額が一定金額を超えた場合に市町村から払い戻しが受けられる

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ポジティブ介護は原則第4土曜日の午前10時30分から12時30分まで毎月開催。

参加費:無料

後援:福岡県・福岡市・福岡県社会福祉協議会・福岡市社会福祉協議会・福岡市民生委員児童委員協議会・公益財団法人健康体力づくり事業財団・福岡県教育委員会

次回は、

5月27日(土)午前10時30分から

九州電気ビル共創館3階ビズコリ

【もし、親が認知症になったらどうしますか?】

一般社団法人日本ライフプラン研究所のCFP久恒恵美子講師に登壇いただきます。

詳細はこちら

お問い合わせ・お申し込みについて

お電話:092-791-9533

TEL:092-791-9533 / FAX:092-523-5261

一般社団法人ソーシャルアップ 担当/井口(いのぐち)